日本の社会と経済の行く末についての猛烈な危機感

私は、あまりネガティブなことを言わないし、書かない。つねにそう意識している。

できない、とは言わないようにしている。

だから、基本的には、やりたいことはやればいい。やればできる。You can do it!と考えている。

だけど、私には大きな心配事がある。

それは、日本の社会と経済の行く末に関する心配事だ。

10年、20年後の生活と仕事に関する心配事とも言える。

そしてこの心配事にどう対処していくかが、私たち世代の老後はもとより、子どもたち世代の生き方や働き方に大きな影響を与えていくことだろう。

この心配事の解決については、私は「できないかもしれない…」という気持ちを持っている。

「テーマが大きすぎて、手に負えない」「どうしたらいいかがわからない」という感じ。

だけど、「何とかしないといけない」と思っている。

そして、「解決策なき問題提起はいけない」「小さくてもいいから、早く解決策らしきものを創り出さなければならない」と焦っている。

でも、昨日ふと思った。

「オレ、なんでこんなことを一人で抱え込んでるんだ?」と。

たぶん、私は自己過信が過ぎるのだろう。そして、スーパーマン願望があるのだろう。

「オレは、スーパーマンだ!」「みんなにできないことをやってやるぜ!」「どうだ、すごいだろう!」みたいな。

でも、全然イケてない。

いまだにまだ、なーんにもできていない。はじめてもいない。

情けない…

以下の文章。私が2015年2月6日に書いた文章の一部です。

ただただ私の危機感を書き綴っただけの雑文ですが、今日、陽の光に当てます。

わかりづらい文章だし、事実誤認も多々あろうかと思いますが、私がこの件に関して、猛烈な危機感を持っていることは確かです。

一方で、なーんの解決策もありません。

そして、いま、次世代リーダー輩出のための新たな学校づくりを目指しています。

ほんのちょっとだけでも共感していただける方がいらっしゃれば、とても嬉しいです。

「できないかもしれないけど、何とかしないといけない」と思っています。

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(2015年2月6日の雑文より)

お金の使い方は表裏一体。

誤用すれば、夢を失わせ、仲間を失わせ、一人一人の勇気や自信を失わせることになる。

無数の企業、家計、政府が、悪意で繋がりあった場合には、悪の循環が広がっていく。

一人の限界を遥かに超えた被害を、沢山の共犯者たちと実現していくことになる。

また現代では、この繋がりは国を超えており、グローバル化している。

このように高度にネットワーク化された仕組みの中では、始点と終点がどこにあるかは非常にわかりづらい。

結果として、自分たちがやっていることが、無数の網の目に吸収されてシステム全体に何の影響も与えないことなのか、無数の網の目に波及し発展してシステム全体に何らかの影響を与えることなのかの判断が付きづらい。

このため、無自覚あるいは諦めによりシステム全体に悪影響を与えている場合もある。

これまでにプロジェクトで関わった数々のクライアント、私が勤めていた会社でも、お金を得ること、売上を上げることが目的化していた。

企業が存続・成長していくためには、人が必要である。そして給料を支払う必要がある。

だから、その原資を稼ぎ出す必要がある。

それは売上から仕入代を引いた、付加価値である。

そこで、企業は、売上を増やそうとするが、なかなか売れない。

一般論かつ日本に限って言えば、人口が増えず、お財布も増えない。

結果、市場規模は頭打ちになる。

多数の企業がいる上に、外資参入や輸入品により、競争が激しくなる。

消費税率も増加。これにより販売価格は低下。

一方で、仕入代は、上昇。

これは、エネルギーや原料の供給に制約があるのに対して、 需要は世界的に増加するため。

結果、売上から仕入代を引いた付加価値は減少。

給料を支払う余力も減少。

結果、残業を抑え、採用を抑え、退職は奨励する。

でも、いま以上に、 売上を上げ、仕入代を減らすための努力を止めることは許されない。

結果、従業員1人あたりの仕事量は増加。

忙しいけど、給料は増えない。

新しいことを試みないといけないけど、 失敗は許す余裕はない。

お金的にも、時間的にも。

従業員はますます疲弊し、鬱になる人が続出。

若手はそんな上司の姿を見て、管理職にはなりたくないと思う。

でも、新しくチャレンジングな仕事は任せてもらえないままに育っていくので、転職したり独立してやっていけるだけの経験もスキルも身に付かない。

そんな状態に陥った会社では、従業員、特に若手(20代~30代)は、その会社で夢を見ることもなく、仲間意識を感じることもなく、 外に飛び出す勇気も自信もないまま、悩んでいる。

あるいは諦めている。

企業は、一度、しっかりと屈まなければならない。

無駄な活動は止める、という生半可なことではなく、自分たちが絶対にやりたい、やらなきゃいけない活動以外はやらないという覚悟をしなければならない。

お金は中途半端に使ってはいけない。

惰性で流してはいけない。

それには強いリーダーシップが必要だし、血を流す覚悟もいる。

会社を去る人、これまでに身につけてきた経験や技能を直接は活かせない仕事につく人も出てくる。

対話には手間をかけなければならない。

何よりも、この会社は何のために存在するのか、それはなぜなのかをクリアに示し、語り尽す必要がある。

環境、社会の持続可能性も危機に瀕している。

空気・水・土地の汚染、森林の消滅、食糧資源の枯渇、生物種の絶滅、貧困、不十分な教育、児童労働、不衛生の蔓延、食糧配分の不均衡。

身近なところでは、地域の高齢化を支える人材の不足、教育の質低下、スーパーや商店街の廃業などなど。

この背景には、自己増殖し続ける経済の仕組みがある。

それを資本主義と呼ぶのかもしれないが、金本位制から変動相場制に移行し、お金が実物資産から切り離された瞬間から始まった可能性が高い。

この悪循環を好循環に変えるために何をするか?は、現代に生きる我々が解決しなければならない最大の課題である。

しかも誰か偉い人が解決してくれるのではなく、一人一人が自立し、自ら考え、実践しながらしか答えが見つからない課題である。

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TAKU &sing

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