誰もが安心して自分を表現できる場をつくりたい

昨日は、大いに焦り、そして寛ぐことの大切さに気づいた一日だった。

昨日の昼間は、中之島公会堂前のイタリアンレストランGARBweeksさんで、yu-kaさんの即興弾き語りミニライブを行った。今日の夜、開講するシンガーソングライター教室の”プロモーションのため”だ。

私は、昨朝から昼間のミニライブが終わる直前まで、ずっと焦っていた。

朝は、プリンターのインクが切れた。ミニライブで配るためのチラシを印刷できない。どうしよう、どうしようと焦っていた。

いざお昼にお店に着いてみると、想定していた客層ではない。私服の方が圧倒的に多く、明らかに会社員ではなさそう。あらー、川向かいのお店の方が良かったなぁー、と焦っていた。

12時30分過ぎ。お店のテラスで、yu-kaさんが歌い始めた。想定していたよりも、ロールピアノの音が小さい。yu-kaさんの声も届かない。また、どうしよう、どうしようと焦っていた。

yu-kaさんが3,4曲ほど歌った後、お店の方がマイクを持って来てくれた。これ、使ってくださいー、と。で、いざマイクを使ってみると、ロールピアノの音と、yu-kaさんの声の両方をうまく拾うことができない。なんとかうまくできないだろうか、と焦っていた。

正直に言う。13時30分頃まで、私は、yu-kaさんの即興弾き語りミニライブが失敗している、と思っていた。

yu-kaさんの歌を誰も聴いてくれていない。全然チラシも配れていない。

「どうしたら、もっとみんなにyu-kaさんの歌を”聴かせられる”だろうか?」

「どうしたら、もっとたくさんの人にチラシを”配れる”だろうか?」

ずっと、そんなことばかり考えていた。

13時30分が過ぎた頃。yu-kaさんが、「もし誰かお祝い事のある人がいたら、その人のために歌を歌ってあげたい」ということで、お店の方に話しかけに言った。すると、母の日のお祝いに、娘さんたちからお母さんに向けて、サプライズケーキをプレゼントする人がいるとのこと。お店の方から、「yu-kaさんも一緒に行って、お祝いの歌を歌いませんか?」との提案があった。

お店の方が、花火のついたサプライズケーキをお客さんのもとに運んでいく。お店の方とyu-kaさん(とドサクサに紛れて私)が、3人のお客さんが座っている席の横まで行く。お店の方が、お母さんの前に花火のついたサプライズケーキをどどんと置く。

「おめでとうございます!娘さんたちからのサプライズプレゼントです!」

お母さんびっくりした顔をする。うわっーと喜んだ顔をする。そして、お店の方とyu-kaさん(と私)で歌を歌う。歌は、いきものがかりの「ありがとう」。最初のサビの部分だけ歌った。

お母さんは、めちゃくちゃ喜んだ顔をしていた。とても嬉しそうだった。私も、ものすごく幸せな気分になった。そして、「あー、このお店、ほんとにいいお店だなぁー」と思った。

GARBweeksさんは、お客様の幸せをつくっている。

お客様が、寛いだり、談笑したり、祝ったり。そして、歌を歌いたい人は歌ったり。

お客様それぞれの要望に応じて、幸せなひとときを過ごしてもらうこと。

そのことに心をくだくこと。

それがGARBweeksというお店だった。

そして、yu-kaさんの即興弾き語りミニライブは終了した。

yu-kaさんの歌をどれだけ多くの人に聴いてもらえたのかはわからない。チラシは半分くらい余った。かなりyu-kaさんに無理をさせてしまった。何より、ランチタイムの忙しい最中、お店の方にすごく気を使わせてしまった。

でも一方で、私は、この即興弾き語りミニライブをおかげで、GARBweekさんとyu-kaさん(と応援してくれた人たち)のおかげで、とても大切なことに気づいた。

私は、”誰もが安心して自分を表現できる場をつくりたい”と思っていたのだ、と。

なのに、私は逆のことをしていた。

とにかくお客さんにyu-kaさんの歌を聴かせてやれ。とにかくお客さんにチラシを配りつけてやれ。とにかくイベントに集客してやれ。そんな(利己的な)思いだけを抱きながら、即興弾き語りミニライブを行っていた。

そのことに気づき、即興弾き語りミニライブの光景を改めて振り返ってみると、これはこれで成功だったな、と思った。

少なくとも私たちの近くにいたお客さんはyu-kaさんの歌を聴いてくれていた。拍手喝采ではないものの、嫌な顔一つせずyu-kaさんの歌を聴いてくれていた。中には、動画を撮りに来てくれた外国人の女性の方がいた。拍手をくれる人もいた。そうでない人たちも寛いだ顔をしていた。

yu-kaさんは、どうしよう、どうしようと少し焦りつつも、見知らぬ人たちの前で、最初は地声で、その後はマイクを通して、カバー曲や自作の曲、そしてGARBweeksさんのために作ったオリジナル曲をしっかりと歌っていた。

お店の方は、お客さんに気を配りながらも、yu-kaさんのことを、とても頻繁に気にかけてくれていた。マイクを持って来てくれたり、音量を調節してくれたり。一緒にお祝いの歌を歌わせてくれたり。

そして何より、サプライズケーキとサプライズソングをもらったお母さんは、すごく喜んだ顔をしていた。私もそこに関われたことで、すごく嬉しい気分になった。

GARBweeksの店長さんにお会いしたのは、4月23日(月)。その時、店長さんは、yu-kaさんがお店のテラスで歌を歌うことを快諾してくれた。ただし、条件があった。

それは、

“ランチタイムに来られているお客様に気を遣わせないようにすること”

なので、

「マイクで、いまから歌います、みたいな前説はしないで歌い始めて欲しい」

「気がついたら、yu-kaさんが歌っている」

「なんやなんやと思ったお客様が自然と歌を聴いている」

「そんな風にしたい」

そう言われていた。

また、それと同時に、こうも言われた。

“どうせやるなら、面白くしたいなぁ”

と。

そして、ひとりの女性を紹介してくれた。

「この子、ずっとお店で歌を歌ってみたい、と言ってるねん。せっかくやから一緒に歌ったら?」

「オレ、その日おらんから、よろしくね」

と言われた。

その女性は、

「わかりました」

「よろしくお願いしますね」

と答えた。

昨日、ずっとyu-kaさんのことを気遣ってくれ、一緒にサプライズソングを歌ってくれたのが、その女性だ。

“誰もが安心して自分を表現できる場をつくる”

GARBweeksの店長さん、そして先の女性をはじめとするお店の方々には、とても多くのことを学ばせてもらった。とても大切なことに気づかせてもらった。

GARBweeksさん、ほんとうにありがとうございました!

「オレ、器がちっちぇーなー」と痛感しつつも、清々しい一日となりました。


さて、今日19時から、いよいよアンドシングスクールが開校する。

開講第一弾は、yu-kaさんの「シンガーソングライター教室(超入門編)〜プレ講座」である。

こちらの現在の参加予定者は、8名。

また、明日10時からは、私の「ジブンノシゴトのつくり方教室〜プレ講座」がある。

こちらの現在の参加予定者は、0名。

何人の方がいらっしゃるにせよ、どんな方がいらっしゃるにせよ。

“誰もが安心して自分を表現できる場をつくりたい”

そう思っています。

もしよろしければ、講座にお越しください。

心よりお待ち申し上げております。

お申込みは、こちらから。

 

TAKU &sing

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