昔の常識、いまの常識。知らず知らずの思い込み

最近、鼻歌を録音したら、"勝手に"コード、ベース、ドラムをつけてくれるアプリを見つけた。

『Music Memos』

無料のiPhoneアプリだ。

*どんなアプリかは、このURLの記事とかをご参照ください。

https://app-liv.jp/1036437162/

このアプリ。実際に使ってみると、なかなかすごい!

ただの鼻歌が曲になる!

どんな鼻歌でも曲になる!

歌う鼻歌は、自分が奏でる必要があるけど、それさえできればあとはそれっぽい曲になる。

「すげーっ!」と思った。

『Garage Band』をはじめて使った時にも、「げげっ!スマホ一台でここまでできるのか!」とびっくりしたけど、それはむしろ機能性の高さに感動した。

でも、『Music Memos』は、曲づくりのあまりの手軽さにびっくりした。

いつのまにかアプリはここまで進化しているんですね。いやはや。

私が、はじめてシンセサイザーを買ったのは高校入学前。ちょうど消費税が導入される直前だった。

そのシンセサイザーはYAMAHAV50というオールインワンシンセ。

たしか、15万円くらいした。当時の私からしたら破格の値段だ。いま思えば、そのお金をどうやって捻出したかの記憶はないが、自分でお金を出して買ったと思う。

友達と一緒に大阪心斎橋のMIKI楽器まで買いにいって、めちゃくちゃ重い(10kg以上ある)のに、えっちらおっちらと抱えて持って帰ってきたことを覚えている。

そのV50でできることといえば、

  • 鍵盤で何種類もの音を鳴らせる(キーボード機能)
  • ドラムを打ち込んで自動で鳴らしてくれる(リズムマシーン機能)
  • ドラム、ベース、ピアノなどの音を順に打ち込んでいくことで曲をつくれる(シーケンサー機能)
  • できた曲は自動演奏してくれる
  • その曲と一緒に、キーボードを弾くこともできる
  • 音そのものを新しくつくり出すこともできる(サンプリングではなく波形をつかった音づくりのみ)

などなど。

それが当時は15万円。

でもいまは、上記のすべてを『Garage Band』だけでできる。つまり、スマホ一台だけでできる。そしてアプリは無料。加えて、『Music Memos』みたいなアプリまである。

しかも、つくった曲は、簡単に他のアプリと共有できる。友達と共有することもできる。友達と共同でさらによい曲をつくり出すこともできる。

いや〜、時代はとてつもなく進化していますね。

まぁ、私の高校時代から30年経っているから当然なんでしょうけど。それでも40歳を過ぎて音楽の趣味を再開するまでは、そんなことに気づきもしていませんでした。

先日、「最近の中高生は、学校の授業なんて聞いてない。知識は、もっぱらyoutubeで手に入れている。ゲーム、音楽、料理などの趣味に限らず、学校の勉強もすべてそう。勝手にyoutubeを検索して勝手にできるようになっている」と聞いた。

たしかに、youtubeの方が便利でわかりやすく自分のペースで学べるから良さそうだ。

下手に学校や塾に行くくらいなら、『スタディサプリ』の方がいいのかもしれない。

これからの時代。学ぶ内容にせよ、学び方にせよ、昔の常識に囚われていると、損ですよね。

だって、鼻歌が簡単に曲になるんですから。これ、誰でも曲をつくれる。幼稚園児だってつくれる。いや、産まれたての赤ちゃんの泣き声だって、『Music Memos』に録音したら曲にしてくれる。

ドレミがどうとか、四分音符がどうとか、ト音記号がどうとか。そんなことを学ぶ前に、自分が鼻歌を歌ったら曲になるのだ。

「もっといい自分の曲をつくりたい!」という熱意を持って音楽の授業を受ける子と、「自分とは関係ないのになぁー」と思って音楽の授業を受ける子。

どちらが同じ授業から多くの学びを得られるかは明らかだろう。

作曲は特別な人がやることという時代から。

誰でも自分の曲をつくれる時代へ。

ゲームも音楽も料理も学校の勉強も。

学び方だけでなく、学ぶ内容も。

昔の常識に囚われず。

知らず知らずの思い込みに囚われず。

せめて、いまの常識くらいはキャッチアップしておきたいなぁー、と思います。

それは自分のためでもあり、子どもたちのためでもある。

そして願わくば、新しい常識を生み出す側になれたらいいなぁー、とも思います。

まずは、

アンラーニング!

ですね。

よろしければ、アプリもお試しあれ♪

どっひー &sing

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