昨日、『「ごく身近にいるリーダー」と「そうでない人」との微妙だけど大きな違いについて』書いた。
基本的に、リーダーは「自ら率先して声をかけ、行動する人」であると言える。
だが、時にそれができなくなっていく時がある。
例えば、
- 自分がとった行動に共感してくれる人が誰もいない時
- 仕事や生活に追われて望ましい行動を取る余裕がない時
- 行動は取ったがその成果を手応えとして感じられない時
こういう時、リーダーは落ち込んでいく。
共感、余裕、手応えがないままだと、徐々に望ましい行動を取れなくなっていく。
リーダーとして取るべき行動がわかっているだけに、その行動を取れない自分を責めていく。
自分はリーダーではないんだと自信を失っていく。
そして、もともとは自然にやっていたはずのリーダー的な行動の数々を失っていく。
じゃあ、どうしたらいいのか?
かつて、毎朝、職場で挨拶をしていた人がいた。
しかし、その職場の人たちは彼に挨拶を返さなかった。
彼は悩んだ。
「どうしてこの職場の人たちは挨拶をしないんだろうか?」と。
彼は徐々に挨拶をしなくなった。
そして会社を辞めた。
それから数年を経て、私は彼と再開した。
その時、彼はこう言った。
「転職後に海外で働いてみて価値観が大きく変わりました。彼らは日本人みたいに残業なんてしません。会社のことよりも自分や家族のことを優先します。挨拶をするかしないかなんてその人の自由。仕事中に大切なことは必要な仕事をしているかどうか」
「当時は、こだわりすぎていました。自分の価値観を一方的に押し付ける必要はないんだ、と今では思います」
押し付ける必要はない。
無理する必要はない。
共感、余裕、手応えを無理に求める必要はない。
自分がいいと思うことをやればいい。
それも自分のできる範囲でやればいい。
できる限り、アンテナが外向きに開いていればいい。
できる限りでいいから、「自ら率先して声をかけ、行動しようという心」を構えておけばいい。
どっひー &sing