「自分で歌詞を書いてみたいんだけど、なかなかうまくいかない」
そんな時には、対話でワンフレーズをつくり出してみるのもいいかもしれません。
先日、『シンガーソングライター教室(超入門)』第1回:父の日ミニソングをつくろう♪を実施しましたので、その時の講座の模様をレポートしながら、「対話でワンフレーズをつくり出す」イメージをお伝えしたいと思います。
ミニソングづくりの大まかな流れ
まずはじめに、ミニソングづくりの大まかな流れをご説明。
現段階では、ミニソングづくりを10ステップに分けて考えています。今後、講座を重ねていく過程で、ステップが見直されたり、より精緻になっていくと思いますが、大まかにはこんな流れでミニソングをつくっていきます。
1. 一人一人がワークシートを記入する
ワークシートの質問項目は全部で7つ。みなさん、真剣に記入されていました!
ちなみに、ワークシートのイメージは、5月21日の学ぶログをご参照ください。
2. 二人一組になって、相手のワークシート内容をヒアリングする
向かい合わせで一組になり、お互いにワークシート内容をヒアリングし合っていただきました。みなさん初対面だったので、「話づらいかな〜」と心配していましたが、案ずるより産むが易し、でした。
3. キーワードを拾い、相手が伝えたいワンフレーズを提案する
この段階まで来ると、それぞれの組ごとに対話が進んでいる状態です。
正直、私としては、それぞれの組ごとにどんな話がなされているのか、どんなワンフレーズが提案されているのかは、よくわかりませんでした。
悪く言えば、放置プレイ。良く言えば、熟成期間ですね。
4. 相手の提案を参考に、自分が伝えたいワンフレーズを決める
さあ、いよいよワンフレーズ決めです!
今回は参加者が6名でしたので、お一人ずつ順に発表していただきました。
「どんなお父さんだったのか?」
「どんなエピソードが思い出に残っているのか?」
「どんなことをお父さんに伝えたいのか?」
「それを言葉にするとどんなフレーズになるのか?」などなど。
私は書記役として、みなさんから出てくる言葉をホワイトボードに書き取っていきました。
すると、出てくる出てくる。歌詞のようなフレーズが出てくる。びっくり仰天!
それは、荒削りではあるものの想いのこもったフレーズでした。なぜならば、そのフレーズは、「その人にしか書けない詩」だったからです。
その人とその人のお父さん。
そのお二人の関係性の中にしかない物語があり、思い出があり、言葉がそこにはありました。
手がグローブのようなお父さん
新聞紙を打たせてくれたお父さん
関西弁で温かいお父さん
自分の人生を力強く生きるお父さん
仕事で忙しい中、遊んでくれたお父さん
不器用だけど工作好きなお父さん
などなど。
どの方のお父さんも、いいお父さんでした。
そしてどの方も詩人でした。
二人一組で対話していただくことが、ここまで効果的な方法だとは正直思ってもいませんでした(自分たちで講座を設計しておきながらなんていい加減な!とも思いますが…)。
また、yu-kaさんの歌詞提案力も圧巻でした。
お一人お一人のお話をよーく聞きながら、その人がお父さんに何を伝えたいのかをよーく理解しようとしている。
そして、お一人お一人から出されてきた歌詞をより良くするための提案をしてくれる。
「こうしたら語呂がいいかも」
「二人のお父さんを対比させるのに、繰り返しのフレーズで違う言葉を入れたらいいかも」
「お父さんとの思い出深いその言葉を生かして、こういうフレーズにしたらいいかも」などなど。
参加者一同、「おーっ!」という反応でした。もちろん、僕自身も「おーっ!なるほどー」という感じ。
お一人お一人から出てきたワンフレーズに、yu-kaさんが魔法の調味料をちょちょいとふりかける。
するとびっくり!
そのワンフレーズが、キラキラと輝くワンフレーズになって現れる。
これは、なかなか素晴らしい体験でした。
残念ながら今回は、ワンフレーズにメロディーをつけるところまでは進めませんでしたが、参加者お一人お一人が「お父さんへ伝えたいワンフレーズをつくり出す」ところまでは行けたのではないか、と思います。
また、ワンフレーズのイメージがある程度固まると、曲のイメージも出てくるから不思議です。ある人はラップ調、ある人はゴスペル調、ある人はロック調。
いい歌詞には、必ずいいリズムが含まれているんだな〜と改めて感じました。
最後に
最後にみんなで記念撮影。ということで、『シンガーソングライター教室(超入門)』第1回:父の日ミニソングをつくろう♪は無事終了しました。
と言いつつ、写真撮影後も、なんやらかんやらワイワイガヤガヤとずっと皆さんでお話されていたのが、すごく印象的でした。
もちろん、私も時々輪の中に入れてもらいつつ、ワイワイガヤガヤ。「こんな講座もあったらいいんじゃない?」というアイデアも出していただいたり、と。
「アンドシングスクールは、こうやって参加者お一人お一人の力で支えられているんだなあ〜」ということを実感させていただきました。
ご参加いただいた皆様方、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました!
お一人お一人が先のワンフレーズをもとにミニソングを完成させるまで。
その完成したミニソングをお父様へ贈り届け終わるまで。
yu-kaさんともども、秘密のfacebookグループにて、しっかりと伴走させていただきます。
今後とも、yu-kaさんの『シンガーソングライター教室(超入門)』をどうぞよろしくお願い申し上げます。
次回は、6月23日(土)16時00分〜17時30分。
テーマは、「お祝いミニソングをつくろう♪」です。
家族や友人の誕生日や結婚式に。はたまた出産祝いに。
オリジナルミニソングを贈ってみませんか?
*講座内容のご確認とお申し込みはコチラ(こくちーずプロ)から。
お待ちしております♪
どっひー &sing
“【作詞作曲法】対話でワンフレーズをつくり出す(父の日ミニソング編)” への1件の返信