夢の値段

夢の実現には、いくら必要なのか?

私には夢がある。

武道館単独ライブだ。

死ぬまでに一度、あの武道館で単独ライブをやってみたい。

アンドシング株式会社での学校づくりとは全く関係のない、僕個人のささやかな夢だ。

はてさて、この夢の実現には、いったいいくら必要なのか?

僕が考えているのは、ピアノ弾き語りのライブだ。だから、バンドはいらない。ステージには、グランドピアノが一台あって、マイクも一本。あとは、しっかりと音響がセッティングされていれば十分。

1時間半のライブをするとしたら、セットリストに20曲はいるだろう。基本的にはオリジナルの曲でやりたいから、最低20曲は作品をつくらないといけない。いまはまだ自作の曲は1曲もないから、これから20曲以上を書かないといけない。一年で3曲書くとしたら、7年かかる。でも、一年で3曲だけでも作れば、7年で21曲になる。いま2018年だから、今年から毎年3曲を書いていけば、2025年始めには21曲の持ち歌がある状態になる。

たくさんの観客に来てもらう必要もある。武道館の収容人数は、14471人。どうやって14471人もの人たちに武道館まで足を運んでもらうのか。どうやって名もなき僕のライブを観に来てもらうのか。いまのところ、いざとなれば金にものを言われて観客を集めちゃえ!と思っていたりもする。観客一人に1000円を支払うとして、およそ1447万円。

肝心の武道館を一日貸し切る料金。インターネットで検索した限りでの情報だが、音楽ライブだと一日480万円らしい。ただし、これは入場料1001円以上の場合。入場料1000円以下なら一日350万円のようだ。つまり、僕が観客一人に1000円支払う場合、一日350万円ってこと。

他にもなんだかんだと必要なものはあると思うけど、僕の夢実現にかかるお金は、ざっくり2000万円くらいだろうか。

ちょとしたマンションを買うくらいの金額。決して想像を絶するような金額ではない。もしお金を支払って聴きに来てくれる観客の方がいたら、もっと少額で済む。万一、みんなが入場料を250円でもを支払ってくれれば、会場代はペイする。この場合、夢実現に必要なお金は、ほんの僅かで済むことになる。

結局のところ、僕がこの夢を実現するために必要な第1の条件は、自作の曲を20曲以上つくることだ。自作の曲がなければ、万万が一、武道館にステージが用意され、聴きに来てくれる観客がいたとしても、僕の夢は実現できない。

14471人もの観客をどうやって集めるかも、もちろん難題。でもあと7年ある。これから出会う人たち全員にこの話をしていたら、もしかしたら、14471人もの観客を集める方法が見つかるかもしれない。

だが、自作の曲は、文字通り、自分で作るしかない。

ってことで、僕が”ほんとうに夢を実現したい!”と思っているのであれば、とにかく「毎年がんばって曲を作れ!」ということ。

そして、7年後に来るであろう夢の舞台の実現に向けて、小規模だろうが何だろうが、「毎年ライブの経験を積め!」ということ。

毎年の努力。日々の努力なくして、夢の実現はない。

私は思う。

「いま私が見ている夢が実現することなどない」となぜ言い切れるのか?と。

「いまあなたが見ている夢が実現することなどない」となぜ言い切れるのか?と。

夢は実現されるのを待っている。

そしてそれを実現する道は必ずある。

多額のお金がかかるかもしれないが、それはそれで”お金で解決できる課題だ”ということ。

大切なことは、いくらお金があったとしても解決できない”自分の”課題にしっかりと取り組むこと。

“自分の”夢の大部分は、”自分の”努力なくして実現することはできない。

“自分の”夢の大部分は、”自分の”努力さえあれば必ず実現することができる。

私には夢がある。

あなたには、どんな夢がありますか?

実は僕、一度も武道館には行ったことがないんですけどね…

TAKU &sing

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