「自分の好きを諦めないこと」は、「自分を脱ぎ捨てていくこと」

自分が好きだと思っていることは、本当に自分の好きなことなのか?

先日の『ジブンノシゴトのつくり方教室』第一回:自分の好きを見つめ直そう♪では、この問いを掲げるところからスタートしました。

今日は、先日の講座の模様を簡単にレポートしながら、冒頭の問いに対する「答えらしきもの」と「日々自分が取り組んでいけば良さそうなこと」をお伝えしたいと思います。

1. はじめの問いを掲げる

参加者の方から冒頭の問いが投げかけられた時。正直、私はこう思いました。

「えっらいところからスタートするなぁ〜」

「今日は、みんなで自分の好きを出し合いながらワイワイガヤガヤ話をするイメージだったのに…」

「この問いって、そもそも論やん!」

「それも今日の講座の話の前提をひっくり返しかねない問いやん!」

と。

だって、「自分が好きだと思っていることは、本当に自分の好きなことなのか?」と問うということは、「自分の好きを疑う」ことになる訳ですから。

私自身の例を挙げれば、「私は歌を歌うことが好きだと思っている」けど、「それは本当に私の好きなことなのか?」と問うこと。それって「私はシンガーソングライターになりたいと思っているけど、それは本当に私のなりたい職業なのか?」を問うことに繋がってしまう。これは、「私自身が思っていること」の根底を揺るがしかねない問いである。

でもまぁ、出てきたものは仕方がない。

しかもこの講座は、お越しいただいた方のためにある。

私がイメージした通りに講座を進めることが目的ではない。

「よし!今日は、このそもそも論からスタートしようじゃないか!」

ということで、冒頭の問いを掲げるところから講座はスタートしました。

2. はじめの問いについて対話する

冒頭の問いについて、「みんなが(と言っても3人ですが)思うところ」を話し合いました。この内容自体にはプライベートな内容を多く含むため、詳細をここでは書きませんが、対話を通じて以下のようなキーフレーズが出て来ました。

  • 「自分が好きだと思っていること」は、「他者からの期待」や「これまでにやってきたこと」に囚われているのではないか?
  • 「自分が嫌ではないこと」はできているが、それが「本当に自分の好きなことか?」と聞かれると、そうかどうかはわからない
  • そもそも「本当に自分の好きなこと」が「どこかにあるはず」と思って追求する必要はないのではないか?
  • 「TO DO」(何をするか?何になるか?)よりも、「TO BE」(どうありたいか?)を追求することが大切なのではないか?
  • 「TO BE」を追求することは、自己を開示することであり、他者をねぎらい、応援し、支援することではないか?
  • その先に、(心からの)「好き」とか「幸せ」のようなものがあるのではないか?
  • 自己を開示するためには、まず自分の欠点(弱さやダメさ)も含めた「ありのままの自分」「何もつけていないままの自分」を受け入れることが大切なのではないか?
  • そのためには、自分の「見栄、欲、恐怖心、不安…」と向き合う必要があるのではないか?
  • だが、それは無意識の自分と対峙することになるので、なかなか手強いのではないか?
  • 座禅や瞑想は、無意識の自分と対峙するための一つの方法なのかもしれない
  • 自分の欠点(弱さやダメさ)を受け入れられないのは、「頼りになる自分であらねばならぬ」という自己像(思い込み)にあるのではないか?
  • それゆえに、「頼る自分になってはいけない」という自己像(思い込み)に囚われているのではないか?
  • それゆえに、いざという時でも人を頼れず、孤立する不安を持ってしまうのではないか?
  • それは、仕事でも同じかもしれない
  • 「部下を食わせられる自分であらねばならない」という自己像(思い込み)があるがゆえに、「部下を頼らない」「部下に任せない」という行動を取るのではないか?
  • その結果、「私はこれだけ頑張っているのになんで認めてくれないんだ!」「なんで協力してもらえないんだ!」という思いに囚われてしまうのではないか?
  • また一方で、部下を頼らず、任せないがゆえに、「頼りない部下」や「任せられない部下」を生み出してしまうのではないか?
  • 逆に言えば、自分の自己像(思い込み)を脱ぎ捨てれば、「頼りになる部下」や「任せられる部下」はすでにそこにいるのではないか?
  • また、「会社は右肩上がりで成長しなければならない」「会社は従業員を食わせていかなければならない」という自己像(思い込み)が、会社と従業員の関係や上司と部下の関係を「相互に依存しあう関係」にしてしまっているのではないか?
  • 会社経営においても、自己像(思い込み)を脱ぎ捨てれば、「自立した個人が協力しあう関係」をつくれるのではないか?
  • 一人一人が「組織に依存しなくても自分で(も)食っていける」という自信を持てれば、お互いが自立した個を保ちつつ、組織としても協力し合える関係を築けるようになるのではないか?
  • とは言え、会社を辞めて独立してみる(あるいは副業してみる)ということには、勇気が必要になる
  • 一方で、いくら準備をしても準備が整うことはない
  • どこかのタイミングで、「自分で食っていく!」という覚悟を持って、一歩を踏み出すしかないのかもしれない
  • そのためには結局のところ、自分の「見栄、欲、恐怖心、不安…」と向き合い、それを脱ぎ捨てていくことが必要なのではないか?

などなど。

非常に多岐にわたる話し合いになりました。

3. はじめの問いに対して答える

以上のように話し合いは非常に発散したのですが、残り時間があと10分くらいになったので、はじめの問いに対する答えらしきものを出すことにしました。

冒頭の問いを再掲すると。

自分が好きだと思っていることは、本当に自分の好きなことなのか?

この問いに対する答えらしきものはこちら。

自分が好きだと思っていることは、本当に自分の好きなことではないかもしれない

じゃあ、どうすればいいか?というと。

本当に自分の好きなことを追求していくことは、自分の幸せを追求すること。

「自分の好きを諦めないこと」は、「自分を脱ぎ捨てていくこと」

そのためには、

「自分が好きだと思っている(思い込んでいる)こと」に囚われず、

自分が日々(心から)「好きだな〜」とか「幸せだな〜」と感じられる状態(TO BE)を感じ取ると同時に、

自分が日々(心から)「嫌だな〜」「不安だな〜」と感じていることを自覚して受け入れていくこと

が大切なのではないか?

という結論らしきものに辿り着きました。

なんか難しそうな書き方になってしまいましたが、要は、

自分の弱さやダメさを含めて「自分に素直であろう!」「正直であろう!」

ということですね。

私も改めて、自分の弱さやダメさを含めて「自分に素直であろう!」「正直であろう!」と思いました。

4. 「最後に」と「後日のまとめ」

で、さっそく私自身の弱さやダメさについて話をすると…

そもそも、ジブンノシゴトのつくり方教室の定員は16名でした。

が、結果としてお越しいただいたのは、ゲストスピーカーのモッチーさんと参加者のお一人だけ。

「全然、定員ガラガラやん!」

とほほ…です。

正直に言えば、会議室賃借料を払ったら赤字です。

まあ、これがいまの私の実力であり、現実です。

とは言え、先日は3人ですごく意義のなる話し合いができたし、すごく大きな学びを得ることができました。

何より、楽しく充実した90分間を過ごすことができました。

それは私にとってすごく幸せなことです!

お越しいただいたお二人にとっても、楽しく充実した90分間になったのであればいいな〜と思うばかりです。

心より、感謝申し上げます。

ありがとうございました!

で、せっかくなので、先日の対話で出て来た話をチャートにまとめてみました。

そのチャートが、この学ぶログの写真(アイキャッチ画像)になっています。

「自分の好きを見つめ直してみたい♪」と思われている方にとって、何か一つでも考えるヒントになれば幸いです。


次回は、6月23日(土)13時30分〜15時00分。

テーマは、「自分の好きを職業に転換しよう♪」です。

好きを諦めない働き方を追求するために、「どんな働き方をすればいいのか?」「どんな職業を選べばいいのか?」「好きを仕事にするための架け橋をどうやって見つければいいのか?」について一緒に考えていきたいと思っています。

もしご興味とご都合があえば、ぜひお越しいただけますと幸いです。

*講座内容のご確認とお申し込みはコチラ(こくちーずプロ)から。

お待ちしております♪

どっひー &sing

 

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