いま、感じていることが山ほどある。書きたいことが山ほどある。
でも、それらを一度に書き出すことはできない。
それらを書き出したところで、まだ意味を成さない。
伝えられない。伝わるように書くことができない。
何より、私自身が、感じたことをまだ言葉にできていない。
おそらく、まだそれらを言葉にする必要がないのだろう。
私の心の中、体の中で、そっと包み込んでおけばいいのだろう。
無理やり色付けせず、言葉にせず。
ほわーーーーっと渦巻いている空気のようなもの。
エネルギーと呼ぶのか、感情と呼ぶのかわからない。
何かしらの渦のようなものが、いくつも、いくつも、私の心の中を満たしている。
心が充満している状態というのだろうか。
27日夜に「シンガーソングライター教室(超入門編)〜プレ講座」を開講して以来、妙な心の変化が起こっている。
見るもの聞くものすべてが、私の心に語りかけてくる。いままで見えていなかったもの、聞こえてこなかったものが、見えたり、聞こえたりするようになっている。
27日夜。講座終了後、私は泣いた。
それは、講座終了後、参加者の皆さんにアンケートを記入していただいていた時のことだ。ある参加者の方から質問があり、私はそれに答えていた。その質問は、確か「なぜシンガーソングライター教室を開こうと思ったのですか?」という質問だったと思う。
実は、その時に私がどう答えていたのかも記憶がない。だが、話しをしているうちに、突然、感極まってしまった。胸のうちから何かが込み上げてきた。涙ぐまずにはいられなかった。
そしていまだに、「なぜ私が泣いたのか?」は、わかっていない。
しかし一つだけ、はっきりわかったことがある。
私は、
“伝え切れない思いがあることを分かち合いたい”
とずっと思っていた、ということだ。
27日夜の講座には、9名の方がいらっしゃっていた。yu-kaさんと私を含めると11名。19時から20時過ぎまでの1時間ちょっと。その11名で、同じ時間を同じ場所で過ごした。なんとなくだが、「言葉にできない思いってあるよね」ということをみんなで共有したような気がする。
それゆえに、私は、講座終了後に、泣いたのだと思う。
正確に言えば、参加者の方々に「私が泣くことを許していただいた」という気がする。
お恥ずかしい話かもしれない。
ここに書かれている文章を読むだけでは、何も伝わらないかもしれない。
それでも、27日夜の出来事と、いま私の中に充満している何かは、ものすごく大切なもののように感じている。
だから、いま、ここにこの気持ちを記しておく。
伝え切れない「思い」を「わかって欲しい」とは思わない。
でも、伝え切れない思いが「ある」ということだけは「わかって欲しい」。
伝え切れない思いが「ある」ということだけは「わかってあげたい」。
だからこそ、私は、シンガーソングライター教室を開いたのかもしれない。
最後に、私が3年前に作ったホームページ(土肥卓哉流「ジブンノシゴトのつくり方」)に載せていた文章を引用する。
「私のこだわりの原点」は、とてもシンプルだったな、ということを改めて思いだした。
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なぜ「ジブンノシゴトをつくる」にこだわるのか?
自分の好きをビジネスにする方法。
それは、自分の人生を生きるために、すべての人が身につけておくべき基本的なこと。
でもそれは、両親も、先生も、上司も教えてくれなかったこと。就職、副業、独立、起業。
どこでどんな働き方をするにせよ、働くことは、目の前の人のお役に立ち、社会に貢献すること。
でもそれは、自分の人生を豊かに楽しく充実させることなしには続けられないこと。僕は、子供の頃、シンガーソングライターになりたいと思いました。
でも、多くの人たちは、こう言っていました。
「好きなことをやって生きていけるほど世の中は甘くない」
「好きなことを仕事にすると楽しくなくなる」
だから、好きなことは我慢しなさい。勉強しなさい。就職しなさい。自分を消して働きなさい。
ずっと、そう言われているような気がしていました。もちろん、真っ向から否定された訳ではありません。
でも、誰もこうは言ってくれませんでした。
「そっか。君は、シンガーソングライターになりたいんだね」
「じゃあ、どうやったらなれるか一緒に考えてみよう!」と。だから、僕はこう言いたいのです。
「どうやったら自分の好きをビジネスにできるか、一緒に考えてみよう!」と。
それが、私が「ジブンノシゴトをつくる」ことにこだわる原点です。
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&singのロゴの最後は、8分音符の記号(♪)である。
思いの詰まったタネから、わずか一本。
地上へと、茎が伸び、芽が出ていく。
この記号は、そんな風にも見える。
ずっと言えなかったこと。
言葉にできなかったこと。
伝え切れなかったこと。
そんな思いを、ほんの少しだけでも、誰かに伝えられるようになれればいいな〜♪
言葉にできるようになれたらいいな〜♪
なんて願いを込めながら、シンガーソングライター教室を開き続けていきたいと思っています。
どっひー &sing