本を出版した。書店には売っていない。amazonで買える。amazonで注文したら印刷されて本になって届く。プリント・オン・デマンド(POD)という出版形態である。
4月2日にfacebookで告知した。友達から「amazonで注文したよ」「4月4日に届くよ」と教えてもらった。
今日がその4月4日だ。私が書いた本が人の手に渡り、読まれる。
正直、怖い…
「なんと言われるのだろうか?」という恐怖がある。
“自分が思っていることを本にして世に出す”
ということが、ここまで怖いものだとは思っていなかった。
私は、つねに自分に正直でありたい、と思っている。
自分の思いや考えを素直に表現したい、と思っている。
でも、それがなかなかできない。
いつもどこかに、自分の思いや考えとは異なるものが混じり込んでしまう。
それは、見栄とか打算とか言われるようなもの。
「こう言った方がカッコいいだろう」とか、「こう言っておいた方が無難だろう」みたいなもの。
でも一方で、「そんなもんいるか?」と問う自分がいる。
「お前が自分の思いや考えを素直に表現せずして、いったい誰がお前の人生を生きるんだ?」と問う自分がいる。
だが、そうは言ってもなかなかできない。
自分の思いや考えを素直に表現すること。
ただそれだけのことが、なかなかできない。
人が私を見てどう思うのかはわからないが、少なくとも私は、”自分の思いや考えを素直に表現することができていない”と感じている。
なかなかできないからこそ、私は、自分の思いや考えを素直に表現することに、大きな憧れを抱いている。
だから、本を書いて、出版したのかもしれない。
だから、シンガーソングライターになりたい、と熱望しているのかもしれない。
“自分の思いや考えを素直に表現したい”
ただただそれだけのことを、実現したくて、実現したくて、恋い焦がれているのかもしれない。
私は、「できない」とか「難しい」という言葉を意識的に使わないようにしている。
思考が停止してしまうからだ。
自分の可能性を自分で閉じてしまうからだ。
だから、「できない」とか「難しい」という言葉を使いそうになってしまった時には、「容易ではない」とか「難易度が高い」とか「かなりの工夫が必要」などという言葉を使うようにしている。
「どうしたらできるだろうか?」という可能性をつねに開いておくようにしている。
しかしながら、私は。
自分の思いや考えを素直に表現することは、なかなか”できない”
と先に書いた。
「お前、できない、って何や!」
「お前、そんなんでいいんか!」
「お前は、他人の受け売りで生きるんか!」
「お前は、自分を生きる気がないんか!」
と問う自分がいる。
だから、私は本を書いた。そして本を出版した。
わりと、自分の思いや考えを素直に書けたのではないかと思っている。
だが、それでも見栄や打算がちょろちょろと混じっている。
本に書いたことが、「どう読まれるのだろうか?」「どう伝わるのだろうか?」という不安がある。
いやー、なんなんでしょうね。この不安。この怖さ。
これじゃ、シンガーソングライターになんてなれないし、まして武道館単独ライブなんて実現できっこないやん。
いやー、この恐怖。克服せねばならんですね。
ま、そんなかんなで、本を出しました。そして怖がっています。
でも、せっかく書いたんだから、読んでもらいたい、という気持ちもある。
いやー、人の気持ちって、なかなか複雑ですね。
ってことで、もしよろしければ、私が書いた本。読んでいただけると幸いです。
特に、こんな人に向けて書きました。
“「このままこの会社にいていいんだろうか?」現在の職や会社に不安や悩みがある方、なぜか一歩を踏み出せない方”
そして、その人がこんな風に感じてもらえる本にしたい、と思って書きました。
“現在の仕事を捉え直し、未来への一歩を踏み出す勇気を与えてくれる一冊”
正直、この思いをうまく実現できたのかどうかはわかりません。
でも、そうありたい、と思って書きました。
もし上記のような不安や悩みをお持ちの方が身近にいらっしゃいましたら、ぜひご紹介いただけますと幸いです。
今回、本を出してみたことでわかったことがあります。
怖い、こわい…
と感じている先にこそ、自分がほんとうに言いたいこと、やりたいことがある、ということ。
自分の可能性に挑戦したい。でも怖い…
そんな”前向きな恐怖”を克服するためのお手伝いができれば幸いです。
僕もまだまだ何千、何万という恐怖を克服していく必要があります。
それでも前に進みたい!
という方と一緒に、一つ一つの恐怖を克服していけたら、めちゃくちゃ楽しいだろうなぁ〜、と思っています。
迷った時は、怖い方の道を進め!
TAKU &sing
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追伸:本のタイトルとURL
『ジブンノシゴトのつくり方 〜好きを諦めない働き方』
“本を出すことの怖さについて” への1件の返信