もしあなたが自分の会社を創るとしたら、どんな名前を付けますか?
実は、”アンドシング”という会社名は、ある方からいただいた名前である。
その名前をはじめて聞いた場所は、東京丸の内にあるインド料理屋さんだった。確か昨年の11月頃だったろうか。私が今年2月に会社を起こすことを知っていたその方はこう言った。
「土肥さんがこれから創ろうとしている会社の名前。ちょっと考えてみました。いい名前を思い付いたんです。言ってもいいですか?」
「えっ?ありがとうございます。ぜひ」と私。
「アンドシング」
「ともに歌う。一緒に歌おうぜ!って感じがするでしょ。土肥さん、歌が好きだし。あと、このアンドシング、英語で発音したら、アンシンになるでしょ。安心。&singで安心。どうですか?」
アンドシングという名前をはじめて聞いた時、正直、ピンと来なかった。
音の響き、&singのイメージ。これはなんかいいなぁ〜と思った。
ただ、安心って…
安心って、守りな気がする。守りではなく、もっと攻めたいなぁ〜なんてことを漠と思った。
しばらく飲みながらしゃべりながら考えていたが、トイレに行きたくなったので、トイレに行った。
一人になって歩きながら、「アンドシング、アンドシング…」とぶつぶつ呟いていた。
そしてトイレで用を足していた。
するとふと、思った。
「よし!アンドシングにしよう!」と。
不思議なものだ。未来を託す会社の名前を決めたのは、トイレの中だった。
用を足している時。アンドシングという名前を通して。キラキラした未来が見えたような気がしたのだ。
もっと言えば、青い地球が見えた。全人類が見えた。地球上で人々が輪になって手を繋ぎ、アンドシングしている状態。そんな状態をイメージしたのだ。
それって、めちゃくちゃ安心やん。安心、安心、アンドシング。いいなー、いいなー。あー、そんな世界を創りたいなぁ〜と子どものように思った。
そして、私は、トイレから戻って席に着くなり、その方に言いました。
「決めました!アンドシングにします!ありがとうございます!」
私にとって、アンドシングという名前は、めちゃくちゃ素敵なキラキラネームです。
ものすごく愛着を持っています。この子を大きく大きく成長させてあげたい、と思っています。人から与えてもらった名前であるがゆえに、はじめから自分だけのものではない気がしています。すごく素敵なことです。
実は、『開学』という名前も別のある方からもらったものです。私の個人事業主名であるDOHIXも、人からもらったものです。
どれもみな、気に入っています。
そして、土肥卓哉という名前。これも両親からもらった名前です。
もちろん、大いに気に入っています。
いい名前は、自分を高めてくれる
心からそう思います。
逆に言えば、ある人に、どんな名前を付けてあげるか。あるいは、ある人の言動にどんな名前を付けてあげるかは、その人の成長に大きな大きな影響を与えるのではないかと思います。
いい名前を付ければ、その人はすくすくと伸びていく。
悪い名前(レッテル)を貼れば、その人はどんどん縮こまっていく。
目の前の人や言動や物事に対して、どんな名前を付けてあげるか?
あるいは、自分自身や自分の言動、自分の身の回りの物事に対して、どんな名前を付けてあげるか?
いい名前を付けるか?
悪い名前を付けるか?
「名付け」は、『開学』にとって、すごく重要な技術です。
もしあなたが自分の会社を創るとしたら、どんな名前を付けますか?
TAKU &sing