『13歳のハローワーク』(幻冬社)という本の中で、村上龍さんがこんなことを書いていた。
楽ではないが止めようとは思わないし、それを奪われるのは困るというのが、その人に向いた仕事なのだと思います。
すごく面白くわかりやすい定義である。
ここから、その人に向いた仕事の要件を挙げると以下の3つになる。
①楽ではない
②止めようとは思わない
③それを奪われるのは困る
つまり、この3つの要件が重なる領域に、その人に向いた仕事がある、と言える。
面白いのは、「楽ではない」という点。
たとえ、その人に向いた仕事であったとしても、決して「楽ではない」。
自分に向いた仕事に出会うことと、楽して儲けることは、まったく別ものなのだ。
楽ではないが止めようとは思わないし、それを奪われるのは困るということ
それを「好きなこと」というのかもしれない。
かつて、うちの息子はバラの折り紙を折っていた。非常に複雑なつくりで、かなり神経を使う折り紙だ。息子は「あー、気持ち悪い!」と言いながら、何時間も集中してバラを折っていた。そして「あー、やっぱ1日2個が限界やー!」と残念がって折り紙を折るのを止める。そして翌日、また折り紙を折りはじめる。そんなことを毎日続けていた時期があった。
好きなことを仕事にするのは、決して楽ではないのかもしれない。
でも、それでも止めようとは思わないし、それを奪われると困るということ。
そんなことを一生の仕事にできたら、とても素敵だろうな、と思う。
あなたにとって、
楽ではないが止めようとは思わないし、それを奪われるのは困るということ
は何ですか?
どっひー &sing